ヒーリングミュージックは2000年代に入り台頭してきた新しいジャンルです。まるで効果音のような音楽で、ロックやEDMのように音階が激しく動くわけではなく、耳に優しい音色が特徴で、起伏のない音楽です。ヒーリングミュージックは、癒し効果は本当にあるのでしょうか。実は効果がある人とない人で分かれることが分かっています。これは音楽に興味があるかどうかでも意見が分かれるのです。
ヒーリングミュージック
ヒーリングミュージックとは2000年代初頭になって、突如人気になったジャンルです。この音楽は人の荒んだ心を癒すために存在する音楽で、労働者の疲れ切った体を癒したり、精神的に落ち込んだ状態で聴くことで癒されたりするという効果があることが分かっています。各レコード会社からヒーリング・ミュージックのアルバムが多数リリースされており、ポップスほどの需要はないにしても一定の需要があるジャンルです。EDMのような音階が激しく上下するような音楽ではなく、癒しを目的にしているため、あまり音楽っぽさはありません。しかしその一方で音楽に興味のない人から好かれるケースもあったりします。購買力の高い中高年が購入することが多く、音楽業界から見ても一定の売り上げが狙えるジャンルです。
効果
ヒーリングミュージックは音楽療法の一つとされています。音楽療法には、歌唱や演奏を行う能動的音楽療法と音楽を聴くなどの受動的音楽療法の2つに分かれており、ヒーリングミュージックは後者にあたります。音楽療法は、医療ではなく代替医療、補完療法と位置付けられていますが、病気の初期治療やリハビリテーションにおける効果が認められています。特に下記の場合にヒーリングミュージックを聴くと効果があると言われています。
起床できないとき
朝が苦手な人は少なくないのではないでしょうか。どうしても遅刻できないとき、朝寝坊をしたくないときはヒーリングミュージックを聴くことで起床できる人がいます。
ストレスを和らげたいとき
ストレスを抱えているひとにとっても、ヒーリングミュージックはおすすめの音楽です。落ち着いた曲調のヒーリングミュージックは、ストレスの緩和にも役立つことがあります。
眠りたいとき
寝たいけど寝れないという瞬間は人間誰でもあるはずです。睡眠の30分から1時間ほど前からヒーリングミュージックを聴くと効果があると言われています。
不安なとき
何かに対して不安になり、何に対しても集中ができないときにヒーリングミュージックを聴くと効果があると言われています。
怒っている時
何かに対して怒っていて、心拍数が高い状態のときはヒーリングミュージックを聴くと効果があると言われています。
効果がない人
ヒーリングミュージックを聴いても全く効果が出ない人も実はいます。ヒーリングミュージックは自然の音、ピアノの音、アコースティックギターの音など様々な種類が販売されているものの、全部が効果があるとは言えず、人によっては不快感を感じることもあります。ヒーリングミュージックは人の好みによっても左右され、例えばクラシック音楽が好きな人が鳥のさえずりだけを聴いても鬱陶しい気持ちになってしまいます。つまり人の好みに音楽が合っているかどうかが焦点の一つになるのです。それに付け加えて下記の例に該当する人は恐らくヒーリングミュージックは逆効果になります。
音楽が嫌いな人
そもそも音楽が嫌いな人はヒーリングミュージックであろうと、不快でしかありません。音波自体が不快であるため、何の効果も期待できません。このような場合は絶対に聴かないことをお勧めします。脳の自律神経が影響を受けず、時間をかけても聴きながら寝ることができないと言われています。ヒーリングで解消が望めないのです。
刺激がない
ヒーリングミュージックは基本的に音階がそれほど動く音楽ではありません。その逆でジェットコースターのように音階が動く音楽を好む人にとってはヒーリングミュージックは逆効果です。EDMやロックなどを聴いて刺激を受けたほうがいいでしょう。身体の健康において活性されることが好きな方もいます。大切なテンションを高めて向上させたい気分のときは自然の川のせせらぎなどよりアップテンポのほうがよいです。
動物が嫌いな人
人の中には鳥や虫など、動物や昆虫が嫌いな人もいます。ヒーリングミュージックの中には効果音のようなものがあり、鳥の鳴き声や虫の鳴く声だけが収録されているものもあります。このような場合は相性が最悪なので、音楽の種類を変えて聴いてみてください。意識して他のジャンルを使ってみてください。落ち着かせて静かになれます。
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