クラシック音楽はとても歴史の長い深みのあるジャンルの音楽で、さらに初心者の人もオタク化してる方が増やしてます。しかし現代では大衆音楽に負けており、マイナーなジャンルとして位置づけられることが多くなっています。かつて繫栄した音楽のジャンルでしたが、なぜ衰退してしまったのでしょうか。そしてこれからはどのような形で生き残っていくのでしょうか。
クラシック音楽の始まり
クラシック音楽はとても歴史の長い音楽のジャンルであり、民族音楽ほどではないにしてもとても長い歴史を持っています。クラシック音楽の始まりは中世で、グレゴリオ聖歌からクラシック音楽の歴史が始まったとされています。グレゴリオ聖歌とはローマ・カトリック教会の典礼のための聖歌です。キリスト教はヨーロッパの最も有名な宗教であったことから歌が一気に広まりました。音階が誕生するのは17世紀で次のバロック時代で一気に発展しました。このバロック時代からクラシック音楽の歴史が本格的に始まったのです。バッハ、ヘンデル、ヴィヴァルディなど皆さんが知る音楽家が誕生していきました。
クラシック音楽の衰退
クラシック音楽は19世紀までとても有名なジャンルでしたが、20世紀を迎えて新しいジャンルの台頭により、クラシック音楽は隅に追いやられるようになります。アメリカでは1920年代になりジャズが台頭しました。西洋音楽と黒人のブルースが融合した新しい音楽ジャンルでヨーロッパにも流行し、以降、クラシック音楽は大衆音楽から教養や芸術のための音楽としての色を強めていきます。ここからはクラシック音楽は学校教育とか、一部特権階級の娯楽という言った位置づけになってしまい表舞台に立つ音楽ではなくなったのです。1900年代後半になると、ポップスが主流になり、2000年代になるとR&Bやラップなどが盛んになっています。ヨーロッパではEDMがとても強くなっています。
映画やゲーム
しかし作曲という意味ではクラシック音楽はとても栄えています。映画音楽、ゲーム音楽、テレビドラマなどではクラシック音楽は主力であり王道でもあります。この映像音楽はクラシック音楽との相性はとてもよく、作品を大きく引き立ててくれるジャンルと言われています。2000年代に入っても映像音楽では多数のクラシック系音楽の作曲家が活躍しており、今この分野に関してはいまだにクラシック音楽が主力なのです。最近はガチの曲もあります。同じ指揮者が活動して世代交代やが進まない、内容が変わらないという問題をあげる演奏家や聴衆のそういう声もあります。結果、消費している人たちの心が変わって離れています。目指している方も少ないと聞きます。
クラシックの要素は薄れる
しかし映画音楽やゲーム音楽も2000年代に入り、クラシック以外の音が増えています。それは効果音を駆使したり、ベースの音をダンス用ミュージックのサウンドにしたりと、かなり融合した音楽へ変容してきています。これは従来の映画音楽に人々が食傷気味になってきているともいえます。そのため、従来のクラシック音楽の要素に何か新しいジャンルを加えるような試みが増えてきています。ゲーム音楽がその代表的な存在です。テレビ音楽や映画音楽はまだ従来の過去のクラシック音楽の要素がとても強いです。演奏会などでも聴衆が古典的なクラシックを望んでいる可能性が高いです。
Epic Music
アメリカやヨーロッパではEpic Musicと呼ばれるジャンルがあります。映画やテレビなどの予告編音楽に特化したジャンルです。恐らく今後のクラシック音楽はこのジャンルの方向へ進んでいくと予測されています。それはクラシック音楽と多ジャンルの融合的な要素が増えていくということです。この世界はTwo Steps From Hellが最も有名ですが、それ以外にも多数の会社が日々、とてもレベルの高い音楽を生み出しています。この分野の音楽はダンスミュージックや効果音の音がとても増えてきており、だんだん純粋なクラシックから変容してきています。
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