ここ1,2年で南アフリカには新しいダンスミュージックが台頭しているようです。現在、Amapianoという南アフリカ発祥の新たな音楽ジャンルに世界中から注目が集まっています。これはハウスから派生したジャンルとされており、ダンスミュージックの分類に入ります。アフリカ大陸の中では、注目ジャンルとなっており若者の間で人気が高まっています。
Amapianoとは?
Amapianoとは、2012年頃に生まれた南アフリカのハウスミュージックの派生ジャンルとされています。明るいパッドとシンセを使ったディープ ハウス、ジャズ、ラウンジ ミュージックのハイブリッド型ジャンルとされています。高いピアノのメロディー、1990年代の南アフリカのハウスのリズムを組み合わせた音楽で、2020年代に入りアフリカ大陸全体で人気が高まっています。BPMはハウスに比べると遅いテンポで112前後になっています。ドラムのキックがすごく弱いのですがシェイカーの音がかなり大きいのが特徴です。ナイジェリアでは「Nigerian Amapiano」と呼ばれる派生ジャンルも生まれており、アフリカの北部地域にまで波及していることがわかっています。ヨーロッパでもAmapianoに関するライブイベントなどが開催されるようになってきています。
Amapianoの歴史
Amapianoはまだ生まれてから間もないジャンルであるため、それほど多くを語れるものではありませんが、うまれたのは2010年代の南アフリカです。恐らくヨハネスブルグの東にある街カトレホンで人気になったのがきっかけといわれています。現在南アフリカの若者世代の間で2020年代に急速に人気を博しました。2019年頃からはアフリカヒットチャートなどで、このジャンルの音楽がランクインするようになりました。2022年にはアメリカのオンラインストアであるbeatportがこのジャンルに対して専用チャートとプレイリストを加えており、認知されていることが分かります。
有名アーティスト
楽曲はフィーチャーやコラボなどの収録、発表ベースが多い傾向にあります。重要な聴いておくべきアーティストの情報を一覧で紹介します。現地では音源のクオリティが高く作品はyoutubeやSNSでも流れており動画での活動にも取り入れられております。クリエイターのシングルの制作や配信はとてもクラブのビートの色合いが強く、ダンスなどの影響を受けています。独自の文化があり、背景のパーカッションなどのプリセットも大きな要素で魅力があります。
Samthing Soweto
南アフリカのシンガーソングライターです。彼はアカペラとソウルを融合させたデビュー アルバム This N That Without Tempoをリリースしました。 セカンド アルバム Isphithiphithiでアフロ ポップと R&B の融合を導入し、南アフリカのレコード業界RiSAによってプラチナ認定を受けました。
Sha Sha
ジンバブエの歌手です。「アマピアノの女王」としての異名を持っています。彼女のキャリアは2011 年に始まり南アフリカのプロデューサーとのコラボレーションで人気を博しました。 彼女は2020年BET アワードでベストニューインターナショナルアクトを受賞しました。
DJ Maphorisa
南アフリカのレコード プロデューサー、DJ。ハウス ミュージック、アマピアノ、アフロ ポップのジャンルで有名なプロデューサーです。彼は現在、Kalawa Jazmee Recordsを辞めた後、彼自身ののレコードレーベル BlaqBoy Musicと契約しています。
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