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ファゴット : オーケストラ楽器の特徴、価格、歴史について

Instrument

ファゴットはダブルリードで音を出す、低音の木管楽器。オーケストラで使われる楽器の一つで、16世紀くらいに生まれたと言われています。ファゴットという名前は、フランス語で「束ねられた2本の木」を表すファゴッテに由来するといわれています。かつて2オクターブ半だった音域が、今では3オクターブ半へと飛躍的に拡大し、改良されました。いまや、オーケストラで使われる楽器の定番となっています。

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場所

ヨーロッパでこの楽器は生まれました。全体で同じ役割の仲間にはトロンボーン、トランペット、ホルン、フルート、クラリネットやオーボエなどの担当がいます。一番斜めにして吹く楽器です。テナーやコントラファゴットもあります。弦楽器やボーカルと共演することも多いです。

価格について

価格は数万円から数十万円のものもあります。

開発会社

現在世界では多数のファゴット製造メーカーが存在します。

社名特徴
AmatiCzechチェコの管楽器総合メーカー。高い性能が特徴のメーカー。
AdlerGermanyバスーンメーカーの中で最も多い生産本数を誇っている。
PuchnerGermany手強い癖のある楽器との評がある。
FoxUnited States初心者向けからプロ向けまでのいろいろなタイプのファゴットを開発。
HaeckelGermany超高級品を作るメーカー。
YAMAHAJapanヤマハバスーンは、管体が肉厚で重圧な響きが魅力。
Mohren HowellGermanyプロ奏者からの指示が厚いメーカー。

ファゴットの歴史

ファゴットははっきりした起源や成り立ちはいまだに不明です。ダブルリードのU字型の低音楽器はすでに16世紀に現れ、17世紀初期には、ディスカント・ファゴットからクイント・ファゴットまで、音域が違う5種類の楽器があったことが、わかっています。木管楽器の中では古い歴史を持つ楽器です。18世紀に入り、それまで2個のキーだったものが4個のキーになり当時の標準型となりました。その後ドイツやイギリスなどで改良が進められ8個のキーのファゴットが製作されました。19世紀以降はフランス式とドイツ式のそれぞれの規格が明確になったことで現在のファゴットが完成されました。

フランス式は従来の仕組みを継承したかたちのファゴットが生き残りました。こちらの楽器は通常「バッソン」と呼ばれます。ドイツ式はドイツの軍楽隊長のカール・アルメンレーダーがファゴットの改良に取り組みから開発されました。当時のファゴットにはキーが8つ付いていましたが、彼らはキーの数を増やしたり、管を折り返す部分のためにU字管というパーツを開発したりといった工夫を重ねて、音程をコントロールしやすくし、音量も大きくしたのです。これがドイツ式と呼ばれるようになり、現在使われているファゴットの原型になっています。

ファゴットの特徴

ファゴットは主に2種類の呼び名があります。ドイツ・イタリア語では「ファゴット」、英語では「バスーン」と呼びます。現在、フランス以外の国々でドイツ式の楽器が主に使用されているため、ファゴットと呼ぶのが一般的となっています。発音源はオーボエより少し大きいダブル・リードで、息を吹き込んだ時のリードの振動が管内に伝わり楽器。ダブル・リードから吹き込まれた空気は円錐管を通り、下方に進み、この円錐管の下部でUターンして隣の円筒管の上方に進み、最上部の穴から外へ抜けます。かつて2オクターブ半だった音域が、今では3オクターブ半へと飛躍的に拡大。現在は音程も格段に向上しています。それにより高音で演奏されるソロの曲が数多く書かれたり、また、フラッタータンギングや重音などの現代奏法も生まれ、より豊かな感情表現ができるようになっています。オーケストラ、吹奏楽、室内楽等ではファゴットは無くてはならない存在です。歯切れの良い音や大きく跳躍する音を演奏するのが得意な楽器です。

ファゴットの種類

Basoon

通常のファゴットです。

Contrabassoon

ファゴットよりも更に管が長く低い音の出る楽器です。

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