ビリンバウは現在ブラジルで一般的に使用されている、アフリカ原産の楽弓である一弦打楽器です。多くのアーティストが楽器をいじって、パーカッションアンサンブルに含めています。カポエイラという競技があり、格闘技とダンスを兼ねたブラジル特有のイベントで使用されることが多いです。原始的な構造で共鳴器として、中身をくり抜き乾燥させたヒョウタンを使用する楽器です。ブラジル人なら知っている人は多いでしょう。
場所
アフリカでこの楽器は生まれました。
価格について
価格は数千円から数万円になります。
ビリンバウの歴史
ビリンバウはアフリカで生まれたと言われています。しかし実際は2万年前にはあったのではないかともいわれています。当時のフランスの洞窟壁画にはビリンバウの原型ともいえる楽器が描かれているのです。もともとは狩猟用の弓だったとも言われています。現存する弦楽器で最も古いものは、ハープ、リュートなどで、これらは紀元前4000年には存在しています。弓のような形状の楽器としてはハープが最も古い楽器になります。アフリカの地域では、宗教的な式典や葬儀などの演奏に使用されていました。ブラジルには16世紀の初めにアフリカ奴隷とともにやってきました。このときにビリンバウはブラジルに伝播しました。「ビリンバウ」という名前は、西アフリカのキンブンド語で使われている言葉に由来しているという説があります。19世紀の後半ごろカポエイラがカポエイラに導入され一般的なものとして広まっていきました。時がたつにつれ、ビリンバウはカポエイラの中で最も重要な楽器となり、ホーダの指揮を執るようになります。カポエイラでは、ビリンバウは試合のリズムを決定する重要な存在です。
ビリンバウの特徴
ビリンバウは、楽弓の一種に属し、その中でも原始的な構造を持つ楽器の一つです。弓を握る手の人差し指と中指の間に挟んだ穴あきコインを弦にあて、弦を短い棒でたたいて鳴らす楽器です。木の棒に針金を一本張り、音を増幅するひょうたんを取り付けたシンプルな構造ですが、表現力豊かで奥深い楽器です。弓部分は木で、通常最も使用するのはビリーバですが、他にマッサランドゥーバ、カンディア、タイポカ、カンガルー、パウ・ダルコなどを使用することもあります。共鳴器は瓢箪で、その大きさの違いで、音の高低を選ぶ事が出来ます。ビリンバウの丈は、個人の背丈によって長短がでますが、弦を張って弓状にした時に、自分の両腕を広げた幅くらいになるように切ります。弦を張り、瓢箪を加工した共鳴器をつけ、弓部分と同じ材料で作った棒で叩いて音を出します。
ビリンバウの曲
カポエイラで出てくる楽器です。
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