ブルース(blues)とは映画やアメリカで流行した音楽ジャンルで衰退しましたがミュージシャンも多いです。このジャンルは19世紀後半からアメリカの南部地域を中心として流行していた音楽ジャンルの一つです。このジャンルは労働歌などから発展して生まれたジャンルと言われており、アメリカ労働社会とかなりの結びつきが強い音楽ジャンルとされているのです。
ブルースとは?
ブルースとはアメリカの南部におけるアフリカ系黒人社会で生まれた音楽です。元々アメリカは奴隷貿易をしていたのですが南部ではそれが盛んでした。黒人労働者たちが労働歌などを歌っていたのですが、それから発展し、このジャンルが生まれました。ブルースとは悲しみ・憂鬱を意味しており、ここから名づけられました。ブルースはギターの弾き語りを主体とした音楽で、アコースティックギターを使うことが多いです。ただ20世紀になってからはエレキベースギターやエレキギターを使ったバンド形式なども登場しており、多様化しました。ブルースの基本的な楽曲構成として、12小節のパターンが多いです。歌詞は、身近な出来事、感情を表現したものが多いです。これは発祥が労働社会だったということが強く影響しています。
歴史
ブルースの発祥はアメリカ南部の黒人労働社会です。労働歌が発症の元となっています。1903年に黒人によるブルースの生演奏を見つけた中流階級のW・C・ハンディがこれを楽譜として販売することでブルースというジャンルが認知されました。ブルースの初レコーディングは1920年代になり、ヒットソングにもなってことから一般人に知れ渡りました。ブルースは当時アコースティックギターの弾き語りでしたが、各地でスタイルを変えながら発展。ピアノとギターのデュオ形式、バンド形式など、より都会的なスタイルになっていったのです。1950年代になるとエレキギターやエレキベースギターを基調としたバンドも生まれました。このサウンドはシカゴ・ブルースと呼ばれるようになりMuddy Watersなどの有名アーティストが生まれました。
また、同じ時期にはモダンブルースなども登場。管楽器などを含んだ演奏も見られるようになり、ゴスペルの唱法なども取り入れられました。1960年代にはヨーロッパにもブルースは流行し、イギリスなどでは多くのレコードが買われていました。この時代にまさにブルースは絶頂期を迎えることになったのです。この時代の代表格としてはイギリスのThe Rolling Stonesがいます。ブルース・ロックと呼ばれたバンド形式は、当時の世界音楽の流行スタイルにまでなったのです。
衰退
しかしそのブルースも衰退することになります。1900年代後半に絶頂期を迎えるも、その後はポップスに負けるようになり、2000年代からはヒップホップやラップの台頭により、バンド自体がそもそも受け付けなくなりました。ほとんどのヒットチャートは世界中でヒップホップやラップで構成されていることが何よりもの証拠でした。また、ブルースの場合は黒人音楽ということもあり、白人社会の中ではあまり流行しなかった事実があります。白人の演奏するブルースは受け入れたが、黒人の演奏は、それ程受け入れないという事象もアメリカでは起こっており、複雑な社会を象徴するジャンルでもあったのです。
有名アーティスト
以上のようにミュージシャンは栄光の時代の後にほとんど消えましたが、ドキュメンタリーなどで今でもアルバムでサウンドトラックに収録されて登場します。新たにアーティストは出ていませんが、それぞれ全米の観客にセッションで注目されていたアーティストを紹介します。
Muddy Waters
アメリカのブルースアーティストでシンガーでもあり、ギタリストでもあります。彼はシカゴブルースというジャンルを作り出したスターでシカゴブルースの父と呼ばれました。彼は生涯で6回のグラミー賞受賞を果たしており、アメリカ音楽業界の偉人の一人とも言えるのです。
The Rolling Stones
イギリスのロックバンドで、史上もっとも影響力のあるアーティストにも選ばれています。彼らはバンドですが、ブルースの影響を強く受けた音楽をしており、1960年代から2000年代に至るまで、一度も解散をしておらず、ずっと活躍し続けている伝説のバンドと言われています。
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