ガレージロック(garage rock)とはなんなのか?1900年代中盤に流行したロックの派生ジャンルです。ガレージという名前の通り、車庫で演奏練習を行うロックバンドが多かったことからこの名前が付いたとも言われています。このジャンルは1970年代に流行していきましたが、ロックの初期の影響を強く受けているバンドが多い印象があります。
ガレージロックとは?
ガレージロックは1900年代のロックの1つです。アメリカの家庭の多くには大きなガレージ(車庫)があり、そこがアマチュア・バンドの格好の練習場になっているからで、アメリカではローカルのアマチュア・バンドのことを「ガレージ・バンド」と呼んだりすることからこの名前になりました。初期のロックンロールへの回帰の要素が強いサウンドが特徴で、ロックが最も盛んだった時代に特にアメリカやイギリスなどで流行しました。ガレージロックはソウル、カントリーやフォークから刺激を受けて進化したロックのジャンルとされています。アマチュアらしいチープで勢いのあるサウンドのバンドも数多く誕生しました。ガレージロックはシンプルなコード進行やシンプルな曲構成が特徴です。複雑な演奏も少なく、リズムでスピード感や勢いを重視した演奏が多くなっています。ギターなどは荒く乾いたサウンドが多く、ボーカルはがなり声やシャウトなどの荒々しさが良く見えます。
歴史
ガレージロックの発祥は1960年代のアメリカと言われています。当時は世界的にロックの全盛期であり、ビートルズなどが大活躍していた時代でした。UKロックバンドがアメリカに進出したことで、当時のアメリカの若者に刺激を与えたことによって誕生したジャンルとされています。しかしガレージロックのバンドの多くは、全米的にブレイクすることはなく、単発的なヒットで終わるものが多かったです。しかしこのジャンルは1970年代にイギリスで起こったロンドンパンクというジャンルに影響を与えました。1980年代までガレージロックは注目されていた時代でした。
衰退
ガレージロックはその後、ロックの新しい派生ジャンルの台頭により影が薄くなっていきました。1970年代にイギリスでロンドンパンクが起こり、1980年代にはオルタナティヴ・ロックが登場し、1990年代にはグランジブームが起こったのです。そのためガレージロックは徐々に存在感がなくなり、隅に追いやられていきました。2000年代初頭にザ・ストロークスやザ・ホワイト・ストライプスなどが台頭したことにより一時注目を浴びていました。しかし2010年代以降はヒップホップやEDMなどの台頭により完全にヒットチャートから姿を消したのです。
有名アーティスト
60年代、70年代のダンスやブルースなどストレートなベースのビートの音が特徴のガレージ・ロックを代表するデビューしたアーティストを一覧で紹介します。邦楽でも洋楽でもリリースされている曲はスタイルは聴いているとやはりCDの古き時代の雰囲気を連想させます。カテゴリとしてもROCKにあたりライブでハードロックとともに衝動を与えたジャンルです。流れとして最近は特集も減り、トップニュースも少し少なくなっています。
The Strokes
アメリカニューヨーク出身のロックバンドで、2000年代初頭のガレージロック再興に貢献したバンドでもあります。このバンドは2020年にグラミー賞で、ロック部門・最優秀ロック・アルバム賞を受賞しており、かなり認知されたバンドとなりました。
The White Stripes
アメリカのデトロイト出身でロックデュオです。ガレージロックの再興に大きく貢献したバンドで、1997年に結成されました。3つのアルバムにてグラミー賞を受賞していることから、かなり有名なバンドになりました。2011年に解散を決定しています。
The Velvet Underground
アメリカのロックバンドであり、ガレージロックの火付け役になったアーティストです。シンプルなコード進行と乾いたサウンドを持ち味にしてファンを獲得していきました。多くのアーティストに影響を与え、ロックの芸術性の向上に大きく貢献し、1996年にロックの殿堂入りを果たしました。
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