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【音楽ジャンルと世界音楽市場】J-POPはなぜ衰退したのか? 原因と実態

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J-POPといえば、日本の大衆音楽の象徴的な存在でしょう。この言葉が生まれてきたのが1990年あたりで、一番このジャンルの音楽が流行し、栄華を極めていた時代です。しかしJ-POPは2000年代以降は常に下降トレンド。常に売り上げが落ち続けており、一時的に反発して上昇することはあるものの、全体で見れば衰退しかしていません。しかしなぜこのような事態になってしまっているのでしょうか。

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J-POPとは?

J-POPとは日本で製作されたポピュラー音楽を指します。1989年ごろにこの言葉が生まれたとされており、1990年代に一般化され、当時の若年層に深く浸透していった用語でありジャンルでもあります。このジャンルは昭和時代の楽曲とは違い、洋楽の影響を強く受けており、歌詞とコード進行が激変しました。グルーヴ感が強くなり、当時の若年世代にとってはとても先進的な音楽に映り、売り上げが上昇を続け、1990年代は最盛期を迎えていました。

J-POP

J-POPはなぜ衰退したのか?

1990年代に大きく発展したJ-POPはなぜその後衰退していくだけなのでしょうか。それには以下のような原因が大きいのです。ヒットも出ず、ファンは減っています。最近もメディアはCDが主体となっていて、いまだにメインで活動しており、アイドルの収益に頼っているのが実態。文化が昔から変わっておらず音楽などの情報番組は打ち切りが続き、成長どころか衰退していると評価されています。ニュースがオンラインで流れることもなくなり関心もなくなっています。

日本経済の衰退

日本経済の衰退が一つ挙げられます。自民党による政治は失われた30年とも言われており、現状のパイの奪い合いをしているだけで、新しい産業が生まれません。日本人が保守的な民族ということもあるかもしれませんが、変化を望まず、現状に甘えてしまっていた結果ともいえるかもしれません。音楽業界に限らず他の業界も同様で、一部の巨大企業だけが保護され、その他の弱小企業が淘汰されるという構造になっているのです。いわゆる既得権を保護する動きが日本では強すぎるのです。

日本の音楽市場

日本の音楽市場は1998年が最盛期で6075億円という巨大なマーケットでした。しかしその後は衰退していく一方で、2000年代はその最盛期の半分未満の市場になってしまっているのです。1999年以降は常に売り上げは下目線で、時折反発するも常に落ち続けているという実態があります。現在日本の音楽市場は世界2位ではあるものの、近い将来世界4位まで落ちる可能性があります。イギリスとドイツの売り上げが伸びてきているのです。

JASRACの規制強化

上記の日本の音楽市場の衰退に伴いJASRACも必死です。音楽の著作権周りをどんどん強化することで、ユーザーにとって音楽が聴きにくい環境を構築しているのです。昔は本屋、服屋、レンタルビデオショップ、飲食店など、街中でその時売れているアーティストの新曲が流れまくってました。しかし規制を強めて、まるで日本は共産主義、社会主義のような国へ変貌してしまっています。規制によって、露出が少なくなり、人の耳に届く機会が減り続けているのです。

新規ビジネスが生まれない

今の世界経済は密接につながっています。ロシアがウクライナ侵攻をしたときに一斉に経済制裁を受けたことで、新しく武器が作れなくなり、旧ソ連時代の錆びた銃しかないという事実がそれを物語っています。このように経済市場は世界中で密接につながっているにもかかわらず、日本の音楽産業だけは海外に展開するような動きがないのです。日本自体が衰退しているわけですから、ジリ貧になっていくのは当然のことなのです。

J-POPが外国では需要なし

そして日本では流行したJ-POPですが、外国の音楽業界では全く通用していません。これは日本語という独特な言語が大きな障壁になっていることもあります。曲調や歌詞などが1990年代で止まっており、外国人からすると時代遅れの音楽に聞こえてしまうのです。実際のところJ-POPはアメリカやイギリスの劣化コピーと呼ばれることも少なくないのです。作曲家や作詞家も日本でしか通用しない人が多く、劣化版しか制作できない現実があります。

新しいジャンルが生まれない

アメリカやイギリス、ドイツなど世界の音楽市場では常に新しいジャンルが登場しており、音楽産業を変化させています。しかし日本ではそれが一切ありません。J-POPも1990年代を最後に変化がなく、リスナーが飽きてしまっているという実態があります。日本の音楽市場の売り上げの内3割から4割は洋楽とも言われており、リスナーは日本離れが進んできています。

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