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カマンチェ : 民族楽器の特徴、価格、歴史について

Instrument

カマンチェはイラン、アゼルバイジャン、ウズベキスタンとトルコの東アナトリア地方で使用されているフレットのない弦楽器です。主に中東地域で使われている楽器です。フィドルのような楽器で、音程の調節に伸ばした爪を使うのが特徴です。イスラム教の普及とともに西アジア、北アフリカ、ヨーロッパ、東アジアへ伝播していきました。ヨーロッパのバイオリン属の祖先であるビザンチンリラとも関係しています。

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場所

イランでこの楽器は生まれました。

価格について

価格は数万円から数十万円のものもあります。

カマンチェの歴史

カマンチェはサファヴィー朝の時代までさかのぼります。当時イスラム勢力が強かった中世の時代で、お祝いで頻繁に使用されていた楽器がありました。これがカマンチェの原型と言われています。カマンチェという言葉は、ペルシア語で「小さな弓」を意味します。伝統的なカマンチェは、3本の絹の弦がありますが、現在のカマンチェは弦が4本あります。7世紀にはペルシアの楽人はバグダードをはじめ各地でますます活躍し,歴代の王の宮廷で音楽家が優遇され、アラビア音楽に馴染んでいきました。

イスラム教の普及とともに西アジア、北アフリカ、ヨーロッパ、東アジアへ伝播していきました。19世紀後半~20世紀にポントス移民によってコーカサスへ、また20世紀の第1四半期にギリシャに伝播しました。現代ではイラン、アルメニア、アゼルバイジャン、クルディスタン、ウズベキスタン、トルクメニスタンの古典音楽で広く使用されています。

2017年には、カマンチェ/カマンチャの工芸と演奏の芸術がユネスコ無形文化に含まれました。

カマンチェの特徴

カマンチェは弓で弦を擦って演奏する楽器。バイオリンの構え方が特殊で縦向きにして演奏します。中国に二胡という楽器がありますが、カマンチェはこれと似ています。演奏法はどちらも似ていて、本体を縦に構えることや、弦を変えるときは弓の方ではなく、本体を傾けること、音程は、指の腹で弦を押さえるのではなく、爪の甲で弦に触れることが共通しています。

そのためカマンチェは中東のフィドルともいわれるのですが、どちらかというと二胡に近い楽器です。ボディはとても丸いことが特徴で、この点もヴァイオリンとは異なる形状をしています。

カマンチェの曲

カマンチェはアラビアの伝統音楽と密接につながっています。そのためアラブ音楽にとてもたくさん出てきます。映画やテレビ、アニメなどのBGMにも出てくることがあります。

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