イリアン・パイプス(uilleann pipes)はバグパイプと並びアイルランドの伝統楽器です。民族楽器ではあるものの、比較的有名な楽器で、映画やテレビドラマのサウンドトラックによく出てくる楽器です。そのため、聴いたことがある人は多いのではないでしょうか。イリアン・パイプスは民族楽器であるため、この楽器を専門としている楽器製造メーカーは無名な会社ばかりですが、一定数の需要もある楽器で、世界的には認知されている楽器と言えます。
場所
ヨーロッパのアイルランドでこのイリアンパイプスの楽器は生まれました。教本なども多数登場しているリード楽器です。販売しているサービスも多く、情報は記事の下で解説します。必要な詳細など問合せなどをしてイリアンを実際に注文、購入してみましょう。
名前の由来
イリアン・パイプスはアイルランド語でいうと肘パイプと呼ばれています。他のバグパイプと異なり、皮袋に空気を送り込む楽器です。そのため、演奏者の呼気ではなく、肘に取り付けられた鞴が代わりに用いられる仕組みになっています。肘を使うことから肘パイプという名前が付けられました。
値段はどれくらいになる?
イリアン・パイプスは日本円で10万円程度はかかります。アイリッシュの伝統音楽で有名なuilleann pipesは意外と値段が高いです。実際のyoutubeの動画などで練習やセッション式の様子がオンラインで分かります。アイルランド音楽のアコーディオン、フィドル、笛などirishの同じ楽器を混ぜて使う楽器です。以下の記事でオンラインショップをリンクで紹介していますので注文してみましょう。
イリアン・パイプスの歴史
イリアン・パイプスは近代以降に登場したパイプです。それ以前はバグパイプと呼ばれる楽器が知られていました。スコットランド、アイルランドは近代になるまで、イングランドの支配下におかれていた為、元来、武器の一つであるバグパイプの演奏も両国では禁止されていました。そこで、アイルランドは室内で演奏できる種類のバグパイプを開発し、使うようになったのです。こうして生まれてきたのがイリアン・パイプスと言われています。
イリアン・パイプスはバグパイプと違い、音を完全に意図的に止めることができます。それと比べて従来のバグパイプは完全に音を止めることができない楽器です。さらに従来のバグパイプは直立して演奏する楽器で、音もすぐに止められないため、使い勝手はそれほど良くない楽器でした。そのため、イリアン・パイプスは改良版ということもできます。室内で他の楽器と合奏しやすい楽器であることが分かり、使い勝手がよいことからイリアンパイプスが普及されていきました。
イリアンパイプスは、教会のオルガンの代わりに使われることもあり、キリスト教徒の間で認知されるようになりました。当時のアイルランドのイリアン・パイプスプレーヤーの多くはプロテスタントでした。イリアン・パイプスはいまとなっては有名な民族楽器となり、映画やテレビドラマのサウンドトラックでも多用されるようになり、ポップスでも登場する楽器になっています。
イリアン・パイプスの特徴
イリアン・パイプスはアイルランド語で「肘(ひじ)のパイプ」という意味のバグパイプの一種です。音が鳴る部位としてはメロディを演奏するためのチャンターと、一定音程で持続音を鳴らすための最大で3本のドローンを用いて、さらに右手首で鍵を操作して伴奏するために用いるレギュレーターを使って演奏します。
チャンターにキーをつけることで、半音階の演奏が可能となります。スコットランドのHighland Pipesに比べると音量が低いことで知られています。また、座りながら演奏する楽器であるがために立った状態で演奏することはできません。ふいごがあり運指がポイント。
イリアン・パイプスの曲
イリアン・パイプスは民族楽器ということから無名な楽器であるという認識を持っている人は多いかもしれません。しかし有名な映画でもこの楽器は使われているのです。大ヒットした映画タイタニックで使われています。この映画はタイタニック号の沈没を背景にしたラブストーリーで多くの称賛を受けました。アカデミー賞では14部門にノミネートされ、『イヴの総て』(1950年)と並ぶ最多ノミネート作品となり、作品賞と監督賞を含む11部門を受賞しています。
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